東芝モバイルディスプレイはタッチパネルを外付けすることなくディスプレイそのもので多点タッチ入力が可能な車載、産業用途向け7型低温ポリシリコン(以下LTPS) TFT 液晶ディスプレイを開発。
今回発表の開発はLTPS TFT技術を用いて液晶パネル内部に表示画素電極及びTFTを形成するのと同時に、周辺の静電容量変化の検出回路を作りこむことでタッチパネル機能を内蔵する。これにより、外付けタッチパネルの従来品に比べ厚みは57%減(当社比)の約1mm、重量は48%(当社比)の225g、そして外光反射率は約10%低減され、モバイル用途の機器の薄型化・軽量化、および省資源、省電力などの環境負荷低減に貢献しつつ、明るい場所でも外光の反射が抑えられ鮮明な表示と直感的な多点タッチ操作を可能にする。
近年、スマートフォン、携帯電話、車載ナビ、およびタブレット型コンピュータなどのモバイル用途の機器に静電容量型タッチパネル(注1)付き液晶ディスプレイが搭載され、薄型軽量かつ直感的で快適な入力を可能とする商品が急速に普及している。
東芝
震災発生から1カ月が経過し、被災した工場も一部で復旧している。しかし、クリーンルームを必要とする製造装置は停電のダメージも大きく全面再開にはほど遠い。
中小型の液晶パネルを生産する東芝系の東芝モバイルディスプレイ(埼玉県深谷市)は先月28日に操業を一部再開したが、震災前の生産水準には大きく及ばない。「復旧作業に注力する」(担当者)とするが、一部製品の代替生産を同社の石川工場(石川県川北町)で始めた。
液晶テレビ用パネルを生産するパナソニック系のパナソニック液晶ディスプレイ(千葉県茂原市)は姫路工場(兵庫県姫路市)での増産分で、従来の供給量を「維持したい」方針。とはいえ、「姫路で生産していない26型などのサイズを長期的にどう補うのか」(ディスプレイサーチの田村喜男シニアアナリスト)など課題が残る。
同社は今回,米Google Inc.やソニー,米Intel Corp.などが共同開発したテレビ向けソフトウエア・プラットフォームのGoogle TVを採用した製品の開発を検討していることを認めた。しかし,「この製品については市場で一番手ではないため,東芝らしいGoogle TVをどうやって実現していくのか時間をかけて検討したい。このため,今回のCESでは展示しない」(東芝ビジュアルプロダクツ社 第一映像事業部事業部長の村沢庄司氏)とした。
東芝版Google TVの発売は,現在のところ2011年度を予定しているという。
全額出資子会社の東芝モバイルディスプレイ(TMD)が、スマートフォン(高機能携帯電話)向けに需要が拡大している中・小型液晶パネルの新工場を石川県内に建設すると、14日付日本経済新聞が報じた。投資額は約1000億円となる見込みで、2011年後半の稼働を目指すという。TMDでは、「現時点では
何も決まっていない。報道されているような事実はない」(広報担当)としている。
シティグループ証券では、「中期的に有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)との競合が想定される点も考慮し、中・小型液晶に1000億円もの投資をする可能性は低いと考えてきた」として、「記事が事実ならサプライズ」としている。さらに、「強気スタンスは変わらない」としつつも、「中・長期的な業績ドライバー・コア事業になる可能性が低い分野への巨額投資には、違和感が付きまとう」としている。
東芝モバイルディスプレイは、裸眼で3D表示を楽しめる21型液晶ディスプレイを開発した。5月25日から27日まで米シアトルで開催される「SID 2010」への出展を予定している。
インテグラルイメージング方式により、裸眼立体視を実現した3D液晶ディススプレイ。インテグラルイメージング方式(光線再生方式)とは、多方向から撮影した映像やそれに相当するCGデータを見る角度に応じて表示。画面前面に特殊なレンズシートを貼ったディスプレイを利用して、自然な立体映像を実現するという技術。
長時間使用しても目の疲労度が少なく、9つの視差を有することから、見る人の視点移動に合わせて見える映像が変化する「運動視差」も持っている。
多視差である代わりに、視点数分の解像度低下が起こるが、今回低温ポリシリコン技術を用いて高精細化することで、大画面かつ高精細な3Dディスプレイを実現したとする。画素数は1,280×800ドットで、3D視域は水平±15度、表面輝度は480cd/m2。パネルを倒した状態(平置き)で情報からの高い目線で俯瞰してみることも可能で、正面視に対して俯瞰視はより臨場感を感じることができるとする。
東芝モバイルディスプレイ・ニュースリリース
CELLは、ソニーや米IBMと共同開発したもので、TVへの採用は初。これを用いた「CELLプラットフォーム」は、従来のレグザシリーズに比べ約143倍の演算処理能力を持ち、超解像技術を向上させた。また、インターネットを経由して映像を視聴するサービスでは、ネット映像の圧縮ノイズを抑え高画質な映像を楽しめる機能「ネット超解像技術」を新たに搭載。「アクトビラビデオ・フル」や「ひかりTV」などについては、2010年2月末以降に放送波とネット経由によるバージョンアップで対応する。
価格はオープン価格だが、店頭想定価格は100万円前後と見られる。