2011年上期の大型LCD用ドライバの需要は、前年と比べて減少している。特に2011年Q1は、パネル需要が前年同期比で微増となりながらもドライバ需要は-29%と大幅に減少した。ドライバ需要の減退には、昨年末までに大手ドライバメーカーが大量の在庫を抱えたことによるドライバの生産調整や、ソースドライバの多出力化による1パネル当たりのドライバ搭載数の減少が大きく影響している。
2011年下期の需要においても、ドライバの多出力化が引き続き進むことと大型LCDパネル需要の不調などが影響し、上期から更に大型用ドライバ需要が落ち込む見通しである。そのため、2011年全体の大型用ドライバ需要も前年割れが見込まれている。
大型用ドライバメーカーシェアでは、昨年末まではSamsung Electronicsが首位であったが、台湾メーカー向けへの供給が増加した台湾Novatekが2011年Q1、Q2共にSamsung Electronicsを上回った。Samsungは内製向け、Novatekは地場のパネルメーカー向けへの供給率が高く、主要供給先のパネル生産の変動により、今後も首位の入れ替わりが頻繁に起こっていくことが予想される。
大型用ドライバの価格は、昨年まで大きく値下がりが続いてきたものの、2011年に入り下げ止まりつつある。
しかしながら、大型LCD用ドライバは利幅が少なくなっているため、比較的価格と需要が安定している携帯電話向けに注力するドライバメーカーが増加する傾向にある。
2011年下期の需要においても、
大型用ドライバメーカーシェアでは、昨年末まではSamsung Electronicsが首位であったが、
大型用ドライバの価格は、
しかしながら、