AUOとCMIは、LCD TVやモニターなど大型パネル製品と比べ、中小型パネルの影響力が大きくなっていることから製品の差別化戦略に集中している。最近2年間のスマートフォンとタブレットPCの普及は、大型製品購入の消極化傾向となって現れ、パネルメーカーにとっては、大型パネル部門の売上高減少につながったとの見方から、AUOとCMIは戦略を見直している。
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薄型テレビと関連する液晶・有機EL・プラズマ技術、業界企業そして市場トレンド情報を掲載していきます。 このブログで激しい市場の動きに追随できます。---- Since Nov.2004
July 13, 2012 00:25
――Hon Hai社とシャープが提携しました。両社提携後のCMI社の位置づけと、目指すところは。
Hon Hai社は、CMI社の主要株主の一つです。CMI社は、Hon Hai社と台湾Chi Mei(CMC)社の2社の主要株主から出資を受けています。Hon Hai社もシャープも、もともとCMI社の顧客です。Hon Hai社シャープの提携は、 CMI社の今後の事業機会の創出にとって、 良いことだと考えています。
CMI社は第3.5世代(基板サイズは620mm×750mm)から第8.5世代(同2200mm×250mm) まで多様な生産ラインを持っています。 シャープのメインの生産ラインは第10世代(同2880mm× 3130mm)であり、第8世代ライン(同2160mm× 2460mm)はすでに「iPad」向けの生産に移行しました。 シャープは第10世代ラインで40型、60型、 70型のパネルを生産します。CMI社の第8. 5世代ラインでは、これらのサイズのパネルは生産しません。 つまり、両社の生産ラインや製品ターゲットは重なっておらず、 むしろ補完関係にあるといえます。
液晶パネル大手2社の奇美電子(チーメイ・イノラックス)と友達光電(AUO)が、付加価値の高い新製品の開発を加速している。4K2K(4,000×2,000ピクセル前後)の高解像度パネルや新サイズの製品を相次ぎ打ち出し、製品単価の引き上げと赤字縮小を狙う。サムスンディスプレーなど韓国メーカーの攻勢に対抗する意図もあるようだ。
30日付電子時報によると、友達はすでに55インチの4K2Kパネルの量産を開始。裸眼3D使用で東芝に供給することも決めている。近くOxide(酸化物)TFT技術を応用した65インチの製品も打ち出す予定という。
奇美は近く医療機器向けに、56インチ4K2Kパネルの量産を始める計画。将来は中国のテレビ大手向けに、50インチと65インチの製品を量産する計画も進めている。