かつて東海道の宿場町だった三重県亀山市は、2004年にシャープが液晶パネル工場を稼働させたことから、お茶とろうそくに続く特産品を手に入れた。「世界の亀山モデル」のテレビだ。その名は一躍全国に広まり、街は工場の経済効果による好況に沸いた。
その後、国内テレビ各社が円高や韓国勢に押される中で、亀山のバブルは崩壊。工場関係者の入居を当て込んで乱立したアパートの敷地には現在、雑草が生い茂るばかりだ。
高い技術力で世界に知られた日本の電機各社は、米アップルや韓国のサムスン電子がスマートフォン(多機能携帯電話、スマホ)やタブレット端末を軸に存在感を増す中で、急速に輝きを失っている。この状況を、かつての米国の自動車産業に例える声も多い。 continue to full article