最近、スマートフォンとタブレットPCの影響でノートPC市場の成長が鈍化し、Acer、ASUSTeK、HPなど世界的PCメーカーがスマートフォン市場に足を向けている。
特にAcerは2014年までにスマートフォン事業で大きな利益を創出するという野望を持っている。同社のスマートフォン事業部ST Liu は、Acerがアジアでスマートフォン事業に最初に成功する企業となることが目標とコメント。また、同社は、中国の携帯電話通信連合を運営しており、流通ネットワーク拡張に関して中国連合ネットワーク通信グループとも相談しているが、中国とインドネシア、マレーシア、タイでも利益を創出する計画だ。



Acerは2011年の末から米国市場での携帯電話販売は中止し、英国、フランス、イタリア、ポーランドなどの地域での潜在的な市場に集中している。今年末には、東南アジア地域での新規スマートフォン発売計画も持っている。Acerのグローバル副社長J.R. Wang氏は、今年のスマートフォン出荷台数は前年比40％増の百万台を達成すると予想している
このように、タブレットPCとスマートフォンの脅威にノートパソコンメーカーがスマートフォン市場に注力しているが、Asusもスマートフォン事業へ投資が膨らんできており、人材確保も積極的に進めると同時に携帯電話チップメーカーのQualcommとの協力関係も推進している。
しかし、最近のPCメーカーによるスマートフォン市場戦略には失敗例もある。 2010年にスマートフォンメーカーのPalm, Inc.を12億ドルで買収したHPの場合、タブレットPC Web OSで多くの損失があった。スマートフォン市場の急激成長を超える競争力ある製品の発売と積極的マーケティング戦略の必要性は明らかだ。