韓国のサムスン電子は26日、スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の上級機「ギャラクシーノート2」を韓国を皮切りに世界市場に順次投入すると発表した。大画面やペン入力という米アップル製品とは異なるハード面の機能の特徴で差別化を強調。相次ぎ高級機種を展開して世界販売を加速する戦略だ。
 一部の仕様を変え、欧州や米国のほか日本でも年内に発売する。前作の「ギャラクシーノート」で5.3型だった有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)パネルを5.5型に拡大。スマホとしては圧倒的に大きな画面とし、アップルが今月発売した4型の「iPhone(アイフォーン)5」との違いを出した。
 米グーグルの新基本ソフト(OS)や中枢回路を4つ持つプロセッサーを搭載することで画面操作を速くした。タッチペンによる入力の際、ペン先を画面に近づけるとメールや画像の全体像が小さく表示される「エアービュー」と呼ぶ機能を新たに設けたのも特徴だ。



 「人類の歴史上、創作はペンが引き出してきた」。ソウル市内で同日に記者会見した申宗均(シン・チョンギュン)社長はタッチペンで文字や絵柄を書いて文書化できる機能を自賛し、アップルとの差を際立たせようとする姿勢を明確にした。
 サムスンは今年5月に4.8型パネルの「ギャラクシーS3」を発売し、世界販売をけん引してきた。ただ21日にiPhone5が市場に登場し、放置すれば販売減速が避けられない情勢にある。ノート2の投入により、高機能機を複数持つ製品ラインアップでiPhoneのみのアップルへの優位を保つ考えだ。
 米IDCによるとサムスンの4~6月期のスマホの世界販売台数は約5千万台で首位。低価格機にも強く、台数ベースでアップルを引き離し2四半期連続でトップに立った。7~9月期もサムスンが優位との見方が強いが、iPhone5の登場により10~12月期は接戦になるとみられる。