JX日鉱日石エネルギーは携帯電話向けの光学フィルムを半分以下に薄くする技術を確立した。光学フィルムは携帯端末の液晶画面の傾きに応じ色や濃淡の変化を補正する偏光板に使われ、メーカーが加工しやすくなる。スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の普及を追い風に2015年度の販売量を現状の3.5倍の300万平方メートルに引き上げる。

 JXエネルギーは新技術を活用した新型フィルムの生産・出荷を始めた。新型は従来は合計約50マイクロ(マイクロは100万分の1)メートルだった厚みを約20マイクロメートルまで薄くした。



フィルムの安定性も高め、従来品より2倍にフィルム幅を広げて出荷できるため、液晶パネルや偏光板のメーカーが加工時にサイズを取りやすくなる。

 JXエネルギーは独自開発の液晶ポリマーと薄膜を作る技術を生かし子会社の工場で光学フィルムを生産。11年度に85万平方メートルのフィルムを販売した。今後は子会社をマザー工場と位置付け、委託先を活用し生産を拡大する。