鴻海科技集団(フォックスコン)の郭台銘董事長は28日、NECから液晶パネルに関する特許を購入することで同社と合意したことを明らかにした。シャープに続く今年2件目の日本企業との提携だ。韓国に対抗する日台勢のリーダーになる構えで、さらに大手企業をメンバーに加える可能性も示唆した。28日付蘋果日報などが報じた。
蕭万長・前副総統、梁国新・経済部政務次長が率いる日台産業提携訪問団の一員として訪日した郭鴻海董事長は28日午後、NEC本社を訪問した後、同社の大型液晶テレビ用液晶パネル関連特許購入で、金額と項目で交渉がまとまったと語った。



 郭董事長は、NECは液晶パネル技術の大手で、保有する特許の数は世界3位以内の上、研究開発(R&D)力でもリードしていると指摘。鴻海は相当の量と金額の特許を購入することになると語った。実際の金額は公表しなかったが、100億円近いとの見方が日本メディアに報じられた。
 鴻海は日本企業との提携はNECが最後とは限らず、今後も新たな案件が出てくるかもしれないとしている。
郭董事長は、鴻海はこのように正当な手段で特許を手に入れ、ある会社のように日本の技術者に海外旅行をさせて技術を盗むようなことはないと語った。サムスン電子とソニーのパネル事業の合弁解消を当てこすった上、31日までに再交渉の結論を共同発表する予定のシャープとの提携は、技術を盗む目的という日本国内の疑念を払拭したかったようだ。
 郭董事長は、世界で最先端の技術を誇る第10世代マザーガラス採用のシャープ堺工場(大阪府堺市、堺ディスプレイプロダクト=SDP)に出資したのだからシャープの技術を盗む必要など全くなく、NECの特許購入は、当社が知的財産権を非常に重視している証拠だと強調した。