ニプロの佐野嘉彦社長は、日本電気硝子への出資を拡大し、保有割合を15%前後まで引き上げる方針を明らかにした。2011年3月時点で11%台半ばだった比率は現在14%弱まで上昇しており、さらに1%程度を市場で買い増すとみられる。医療用ガラスの開発にあたり「高品質のガラス製造に強みがある日電硝と協力関係を築きたい」(佐野社長)という。
 



ニプロは日電硝の株式を取得し、日電硝もニプロ株を10%強保有しているが、両社には業務提携などの特別な協力関係はない。ただ5月に急死した前社長の佐野実氏は日電硝株の保有比率を「20%まで高める方針だった」(同)という。
 佐野氏の新社長就任でニプロの対応が注目されていたが、佐野社長は「15%前後で一段落して、きっちり連携を図りたい」と話した。買い増す時期は明らかにしなかった。
 佐野社長は前社長の日電硝株買い増しの方針は踏襲しつつ、当面は15%程度でとどめ、協力関係の構築を模索するとみられる。