台湾や韓国の液晶業界の技術者・セールスエンジニアあるいは経営者の方々と付き合っていて分かるのですが、彼らはまさにお国のエリート中のエリートです。
有名大学を優秀な成績で卒業しただけではなく、留学やビジネス実務を重ねて身に付けた個々人の能力はまさにトップノッチ、本当に優秀な人たちが集まっています。
経営者に至っては、卓越した判断能力やビジネスの臭覚に加え、国々の政治家や官僚とのコネも強く、国家戦略と事業戦略を共有することができる立場にもあります。IT立国という旗印の下に、官民の協業体制を作り上げ、液晶産業を飛躍的に拡大させ、グローバルで二大勢力を築きあげました。
次に続く中国も似たような戦略で攻めてくるのは火を見るより明らかです。
振り返って、日本の液晶業界は儲からない産業にランク落ち。残念ながら集まる人材は、国のトップクラスの人材が集まっているとはお世辞にも言えません。
経営者に至っては、液晶会社自体が大企業の子会社というポジションが多いことも有り、韓国・台湾の経営者とは比べること自体可哀想です。
個々人の能力では、差があると見るべきです。
では日本に優位性が無いのかというと、そんなことはありません。液晶産業を支える企業群の広がり、材料をはじめ部品や装置さらに応用製品開発、そして基礎研究の深さは中国・韓国・台湾にはまだまだ負けていません。
では、ここ最近のシャープのHonhai資本の受入れやジャパンディスプレイの企業合弁の動きが、日本の強みを拡大することが出来るでしょうか?
それには疑問を感じています。液晶の再興には、ニーズ(需要)を取り込み対応しシェア争いをするのではなく、シーズ(種=New Market)を作るしか日本の液晶の未来は無いと思います。
ニーズ(需要)に対応するというビジネス拡大戦争(陣取り合戦=見える競争)においては、これからも台湾や韓国の優秀な経営者、原価低減を進める側面での企業連携ではかなわないでしょう。
見えざる戦争に持ち込むしかありません。
広範な企業群の知識・知見をオーガナイズしてNew Marketを作ることが出来て、はじめて日本の液晶産業の再興はあると思います。
シャープ+Honhai、ジャパンディスプレイのような、同種企業が集まって新たなシーズが作れるとは思えません。
テレビ市場はもう飽和したわけではないでしょう。今までのテレビのイメージを凌駕する「超スマート」テレビ、ほとんど電池の消耗しないスマートフォン、ニーズはいくらでもころがっています。
広範な企業群をリードし新たなシーズを作ることのできる力強いリーダーが出てきてはじめて日本の液晶は再興するのでは、と密かに思っています。







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