台湾のLCDパネルメーカーInnolux DisplayとChi Mei Optoelectronics(CMO)が合併して誕生するChimei Innoluxが、受注量に対して生産能力が過剰と指摘されている。
Central News Agencyが報じた。
業界関係者によると、合弁後もInnoluxのモニターメーカー世界トップの座は揺るがないが、競合/顧客のセットメーカーが供給先を他のパネルメーカーに変更 する可能性が高いという。
このため、Chimei Innoluxには生産能力の調整とラインアップの最適化、さらにより多くの顧客を確保する必要があるとしている。CMOは、第5世代(5G、基板サイズ1,100×1,300mm)ライン2本、第5.5.世代(5.5G、同1,300×1,500mm)1本、第6世代(6G、同1,500×1,850mm)1本などを、Innoluxは5Gと6Gを1本ずつ保有しており、合弁後の生産能力は世界第3位となる。現在、CMOは中国TV用パネル市場で最大のシェアを占めているため、これがある程度、合弁後の生産能力過剰の問題の解決に寄与すると見られる。
Innolux親会社の台湾Hon Hai Precision Industryは、中国向けLCD TVのOEM事業により、さらなるシェア拡大を目指すとしている。