液晶パネル世界首位の韓国サムスン電子は16日、中国・蘇州(江蘇省)に「第7.5世代」と呼ぶガラス基板を使うパネル工場を新設すると発表した。総投資額は2兆6000億ウォン(約2000億円)。同2位の韓国LGディスプレーも8月、広州(広東省)での先端パネル工場建設を表明済み。薄型テレビ市場が急拡大している中国で、韓国勢が先行して基幹部品の現地生産に乗り出す構図が鮮明になってきた。
サムスンにとって韓国外で初の液晶テレビ用パネル工場となる。中韓両国政府の許可を得た上で量産開始は2011年ごろになる見通し。総投資額の約35%をサムスン、残りを合弁相手が負担するとしており、今後テレビメーカーなどと合弁会社設立に向けた交渉に入るもよう。
生産能力は未発表だがガラス基板投入ベースで月産数万枚程度の見込み。中国で引き合いが増している30型以上の液晶テレビ用パネルに対応しやすいため7.5世代の基板を選んだとみられる。

(続) Samsung、中国Suzhouに合弁で7.5Gラインを導入へ
韓国Samsung Electronicsは10月16日、中国Suzhou Industrial Park Administration Committee との合弁でSuzhou Industrial Park内に第7.5世代(7.5G)基板対応のTFT-LCD製造ラインを導入することを決定したと発表した。総投資額は2兆6000億ウォン(約1820億円)で、このうちSamsungの投資額は8億ドルを計画している。



(続) Samsung、中国・蘇州とLCDパネル合弁会社を設立、7.5G工場の建設へ
韓国Samsung Electronicsが、中国・蘇州(Suzhou)とLCDパネル製造で合弁会社を設立する。
投資額は総額2兆6,000億ウォン(約2,100億円)で、ガラス基板は第7.5世代(7.5G、基板サイズ1,950×2,250mm)を採用すると理事会で決議した。
同工場は、Samsungにとって韓国外における初のLCDパネル工場となる。
合弁会社の資本金や出資比率などは未定だが、投資額の約35%をSamsungが負担する模様。
Samsung は、今週中(?2009年10月23日)にLCD関連技術の対中輸出に関して政府から承認を受けるために、知識経済部に書類を送付する。量産開始は2011年頃になる見通しだ。
中国LCDパネル工場の基板サイズとして、7.5Gを選択したSamsungはTV用42インチ、第8世代(8G、同2,200×2,500mmクラス)を選択した韓国LG Display(LGD)は同47インチを主力に生産すると見られる。