シャープは28日、町田勝彦社長(63)が代表権のある会長になり、片山幹雄専務(49)が社長に昇格する人事を発表した。4月1日付。同社は液晶テレビや携帯電話が大幅に伸び、07年3月期連結決算まで4期連続の増収増益を見込んでいる。事業の拡大に合わせ、現在は空席の会長に町田氏が就任することで、経営体制を強化する。









大手電機メーカーのトップとしては若い40代の片山氏を後任に選んだ理由について、町田氏は「知力、体力が充実し、目上の人たちもまとめてきた」と説明した。

 片山氏は太陽電池や液晶パネル、液晶テレビと同社の主要部門で事業の立て直しや海外展開などを手がけ、早くから次期社長の有力候補だった。この1年は主力の液晶テレビ事業を担当し、海外での販売を伸ばした。

 町田氏は98年に就任。積極的な投資で液晶テレビの市場を獲得し、後発の携帯電話でも首位に立つなど売上高を就任時の約1.7倍に増やした。

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 片山 幹雄氏(かたやま・みきお)東大工卒、81年シャープに入り、システム液晶開発本部長などを経て、03年に取締役、06年4月から専務。49歳。