Reutersが報じた。
最近、中国の旧正月向けや冬季オリンピックの開催などでTV需要が急増、これにともなうTV用LCDパネルの受注増に対応するためとみられる。
2010年1月の業績発表会において、同社CFOのJames Jeong氏は、「受注量の消化率は90%で、こうした状況は今後、数ヶ月は続く」と発言。
LGDは2010年上期に新ラインの稼動を開始する方向で調整している模様だが、同社の広報担当は、「受注量をこなせず、生産能力の拡張を検討していることは確かだが、現時点では何も決まっていない」と答えた。
また、同社と韓国Samsung Electronicsは、急拡大している中国市場に対応するため中国での新工場建設を計画しており、他のパネルメーカーも稼働率を高めるなど積極的に生産枚数を増やしていることから、供給過剰を憂慮する声もあがり始めている。
これを受け、Samsungに続く世界2位のLCDパネルメーカーであるLGDの株価は、市場平均の1%、Samsungの2%を上回る3.8%下落。
韓国の証券会社NH Investment & Securitiesでは、「現在、需要は強いものの、供給増は今後の市況に悪影響を与える可能性がある。すでに供給量は増え始めており、2011年はそのピッチが加速していくだろう」と分析した。