鴻海精密工業は2日、デルのポーランド・ロッズ工場を子会社を通じて買収すると発表した。同工場は、欧米市場の売上比率が8割に上るデルがパソコン、サーバーなどを生産する欧州の主要拠点の一つだ。鴻海はデルからの受注拡大が期待できる上、世界3大PCメーカーを顧客として確保することになり、グローバルブランドの受託生産企業としての存在感がさらに高まる見通しだ。3日付工商時報などが報じた。
鴻海は2日夜、子会社のPCE Paragon Solutions Kft.がデルと工場買収に関する提携契約を締結したと発表した。鴻海が買収するポーランド工場は、デルが2億9,200万米ドルを投じて昨年稼働を始めたばかり。来年下半期に購入代金を支払い、従業員約1,200人やデルの欧州市場の受注も引き継ぐ。契約の詳細は明らかにされていないが、取得額は100億台湾元(約270億円)を下回るとの市場予測
が出ている。
デルは鴻海への工場売却について、EMEA(欧州、中東、アフリカ)市場での存在感を増し、顧客に対するサービスを向上させることが目的と表明。今後も引き続き、 ポーランド工場で鴻海とともに同市場向けにデスクトップPC、ノートPC、サーバーなどを生産すると強調した。なお、デルは昨年の段階で、海外工場の売却を進め、外部への生産委託の割合を引き上げる方針を示していた。
鴻海は、ノキアと長年協力関係にあったフィンランドのフレームメーカー、EimoOyjを03年に買収したことを皮切りに、モトローラのメキシコ工場、ソニーのメキシコ工場などを取得して国際的大手ブランドとの提携強化を進めている。
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鴻海は2日夜、子会社のPCE Paragon Solutions Kft.がデルと工場買収に関する提携契約を締結したと発表した。鴻海が買収するポーランド工場は、デルが2億9,200万米ドルを投じて昨年稼働を始めたばかり。来年下半期に購入代金を支払い、従業員約1,200人やデルの欧州市場の受注も引き継ぐ。契約の詳細は明らかにされていないが、取得額は100億台湾元(約270億円)を下回るとの市場予測
が出ている。
デルは鴻海への工場売却について、EMEA(欧州、中東、アフリカ)市場での存在感を増し、顧客に対するサービスを向上させることが目的と表明。今後も引き続き、 ポーランド工場で鴻海とともに同市場向けにデスクトップPC、ノートPC、サーバーなどを生産すると強調した。なお、デルは昨年の段階で、海外工場の売却を進め、外部への生産委託の割合を引き上げる方針を示していた。
鴻海は、ノキアと長年協力関係にあったフィンランドのフレームメーカー、EimoOyjを03年に買収したことを皮切りに、モトローラのメキシコ工場、ソニーのメキシコ工場などを取得して国際的大手ブランドとの提携強化を進めている。
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