中国TVメーカーのTCLが、第8.5世代(8.5G、基板サイズ2,200×2,500mm)LCDパネルラインへの投資に関して、株主総会で承認を得た。
TradingMarketsが報じた。
承認可否投票を実施し、賛成99.707%、反対0.2705%、棄権0.0218%の圧倒的多数で可決。
中国Shenchao Technology Investmentと合弁会社を設立し、約245億人民元(約3,100億円)を投じる予定である。

TCL グループの公告によると、11月の液晶 TV 販売量は前年同月比83.1%増の86万2,338台に達し、業界平均を大きく上回った。12月は伝統的に販売量が伸びることもあり、2009年度の販売台数は当初見通しの750万台を上回ることが確実で、800万台の大台に挑戦することとなる。
TCL グループは液晶 TV 事業以外の業績も大幅な成長を達成している。11月の AV 製品販売量は前年同月比108%の成長となり、今年1~11月期の累計販売台数は2,000万台を突破した。また、11月の携帯電話販売量は217万台となり、こちらも前年同月比で88%の大幅成長となっている。その他、エアコンの販売量は同101.13%増の6万7,731台、冷蔵庫と洗濯機の販売成長率もそれぞれ31.72%、51.21%と大きく拡大した。
TCL グループは11月16日、深セン市国有資産管理委員会所属の「深超科技」と共同で第8.5世代液晶パネル生産会社「華星光電」を設立した。投資額は245億元(約3,300億円)に達し、これまで海外からの輸入に頼らざるを得なかった TV 用パネルの自主生産に本格的に進出することとなっている。