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Flat Panel TV and Display World + Solar Power beyond

薄型テレビと関連する液晶・有機EL・プラズマ技術、業界企業そして市場トレンド情報を掲載していきます。 このブログで激しい市場の動きに追随できます。---- Since Nov.2004

管理人's 独り言

8 Oct

先週の動向サマリー: 液晶・フラットパネル業界

先週の液晶・フラットパネル業界、動向サマリーです(管理人独断です)。

中国の液晶メーカーの量産が本格的に安定してきたようです。BOE/CSOT、32型TV用パネルの月間出荷台数が100万台を突破 32インチは量産の基本モデルですが、これだけの量を作れるようになったのですね。
対照的に、亀山の32型生産終了へ シャープ、外部から調達、となっています。
日本メーカーは、テレビ向けから一線を画しスマートフォン向けの開発品を発表しました。液晶のシャープが本気出した!5インチのフルHD液晶がスゴすぎる件 #CEATECスマホ用パネルのフルHD対応が本格化、ジャパンディスプレイも5型品を量産開始と次期のスタンダード化を狙っています。

新製品では、
アップル「iPhone5」は最高のスマホ-米消費者専門誌という報道の一方、 ソニー、タブレット無料で修理 新製品世界10万台と明暗を分けました。ソニーが4K×2K対応の84型液晶テレビを日本でも発売と非アップル分野で収益改善を目指します。

経営関係では、
13万人電機リストラに反撃/「経営危機」口実に雇用犠牲の収益確保と赤旗新聞で批判される一方、中小型液晶の分社化を要求 鴻海がシャープにと資本提携交渉先からの揺さぶりがあったりソニーケミカル、デクセリアルズへ社名変更とリストラ一歩進展の報道もありました。

事業戦略では、
日立・東芝・ソニー統合会社、有機ELパネル量産へと大きな方向性が示されました。中小型市場に参入するようですが、戦略としては相変わらずの横並びで後追い、疑問符が付くものです。

先週も慌ただしい動きのあった一週間でした。 




6 Sep

[管理人の独り言] 有機ELパネルを安物に位置づけ: Nokia「Windows Phone 8」の新スマートフォン

ノキアは有機ELパネルを安物に位置づけました。今回発表の「Windows Phone 8」の新スマートフォン、4.5型IPS液晶パネル(1280×768画素)を上位機種に採用し、4.3型アクティブ・マトリクス式有機ELパネル(800×480画素)を普及版に据えました。これがセットメーカーの技術偏重のないマーケッティング目線の素直な見方なのです。
以前、パナソニックやソニーの家電メーカーとしての冷静な視点による判断の重要性(ソニー・パナソニックの有機EL共同開発は最悪の状況の中で最善の選択)に言及させていただきましたが、ノキアはまさにその視点で有機ELパネルが特段に液晶パネルに対して優位性が有るとは言えないと結論づけたのです。
 
サムソンの有機ELパネル独走を「孤立化」させる第一歩になるのではないでしょうか?


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5 Sep

[管理人's 独り言] シャープが家電メーカーとして生き残れなかった場合を冷静にシュミレーション してみよう

シャープが台湾の巨大成り上がり企業トップに、いいようにおもちゃにされて振り回されています。
先日も堺を訪問しながらシャープとの打合せは無し、シャープの経営陣は会談を想定していたのでしょうか、8月末までに結論を出すと言いふらしていたのが完全に反故にされ面目まるつぶれ。
そして逆にシャープ側が台湾を(表敬?)訪問するとか。
ホンハイ側は、マスコミ嫌いと言いながら、台湾に戻って一部報道陣の質問に答える形で情報操作をしています。全くホンハイの一挙手一投足に右往左往状態。
交渉相手としては、場外情報操作も辞さない非常に狡猾、それを仕切れないシャープも脇があまいのでしょうね。

ホンハイの狙いは、ズバリ「少ない出資で経営の根幹を握ろう」ということ、つまり合法乗っ取りです。
または最初の合意通り一株550円で相手に恩を売りまくって経営権を手中にするということを狙っているのかもしれません。
いずれにしろ悪い印象を持たれないように細心の注意を払っています。
それを知ってか知らずか、日本の銀行団がシャープ支援の条件としてホンハイの出資合意を求めているというのもおめでたくおかしな話。
一番重荷となっていた堺のG10を半分ホンハイに渡しているのですから、稼働率の心配は今となってはそれほどしなくてよいはず。
あとは、資金繰りを銀行団が担保すればシャープの経営力量でどうにでもなるはずです。そこにホンハイがわずかな出資で口出しできることになるのです。
今までの経緯からするとそのような状態に陥ってしまうのも仕方ないのでしょうか。奇美電気(CMO)での例(最終的にホンハイ側に経営権移行)もあります。じわじわと攻め入られ母屋を取られることになるのでしょう。

さてその結果として、家電メーカーとして立ち直れなかった場合、一番痛手を負うのはヤマダ電機やヨドバシカメラといった一連の量販店になるのではないでしょうか?



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15 Aug

【管理人の独り言】 リーク合戦で煽られる不幸な交渉ペースに陥ってしまったシャープ

交渉相手から部外者に一方的にリークされ、それに乗って日本の代表経済紙といわれている日本経済新聞にも煽られる記事を書かれてしまっています。
交渉の大前提になっているはずの機密管理、それがないがしろにされていること自体が普通のビジネス感覚では考えられません。
管理人の経験からも外国企業との交渉の際、意図的であるか意図的では無いかを問わず、交渉内容が外部に漏れた場合のペナルティ条項は事前に明確にされているはずです。
場合によっては相手に損害賠償請求もできるのです。特に欧米の企業相手に情報をリークさせてしまったら大変な事態に陥ります。
それが今回のシャープと 鴻海 の交渉、まるで芸能人の結婚うわさのリーク合戦のように当事者の一方から情報が出てくるのです。リークすることで交渉とは全く関係の無い外野席の感情を煽り、結果として交渉を有利に運ぼうとしているのです。
これに乗って日本経済新聞がご丁寧に情報整理といいながら 鴻海寄りの記事を書いてしまったのです。なにしろ鴻海からしかリークが無いのですから 鴻海にとっては自分たちの有利な記事に書いてもらうのは簡単なことです。  シャープ前会長の町田勝彦氏まで取り上げてシャープの肩を持ちつつ自分たちの交渉の正当性を主張しています。  台湾当局(台湾経済部投資審議委員会)まで仲間に巻き込んでいる可能性も高いですし。 

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20 Jul

【管理人の独り言】 ソニー・パナソニックの有機EL共同開発は最悪の状況の中で最善の選択

有機EL_SONY_PANASONIC















ソニー・パナソニックの有機EL協業は、
日本の先端技術においては他国に負けてはならないというトラウマから脱却する第一歩になると思います

---- この雑誌記事のように、どうして「日の丸」なんて接頭語がつくのか、時代錯誤的で滑稽に思えます ----

今回の選択のベースとして、
有機ELが近い将来のレンジで液晶テレビを駆逐するということに懐疑的であり、キラーテクノロジーにはならないと両社とも判断したと思われます。
なぜなら有機ELは液晶に比べて技術的な課題を持ち合わせており、特にテレビを前提とするならばその課題はより鮮明なものとなります。
なにしろスマートフォンの要求寿命は高々1-2万時間、かたやテレビの要求は一桁違います。またテレビはほとんど外に持ち歩くことはなくリビングルームに鎮座、本来の有機ELの自発光の特長もあまり発揮できません。

つまり性能は若干ベターとしてもその価値に顧客がいくらのお金を支払うのかという、本来の家電メーカーの冷静な視点で有機ELテレビを見た時、ソニーもパナソニックも有機ELへの傾倒を深めることには思いとどまったものと思われます。

但し転ばぬ先の杖、万が一有機ELが開花するワーストケースを考えた場合、共同開発という選択肢は、以下の点でメリットを醸し出すと考えられます。



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16 Jul

赤字業績でも責任を取らない現代企業、嘆かわしい日本社会体質を先導する

大津市の市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した問題では、いじめに関する調査や情報公開の不十分さなど、市教委の対応のまずさが浮かび上がった。同市に限らず、教育委員会は制度上、自治体の教育行政の最高責任を負うが、教育長以外の委員は非常勤で、形骸化・ 責任の所在をはっきり させない体制も指摘される。今回の問題は、教育行政の在り方についても課題を投げかけている。
  悲しい昨年の10月の事件が、半年以上も経ってようやく表面化。ここまで粘り強く事件性を主張してきた被害者のご両親・支援者の努力が実り、大きな社会問題となって「いじめ」問題に大きな一石を投じようとしています。

本来生徒たちを守り平等な教育を支援すべき教育委員会・学校関係者が、隠蔽に近い対応で曖昧に処理しようとしてきた意図を打ち砕くことになったのです。「いじめ」を隠蔽せずきちんと対応すれば防げた事件だった可能性は高いと思います。加害者の親たちがかなりの地元実力者だったことも、対応を怯ませた一因だったとしたら一層怒りが収まりません。

責任を曖昧にする現代日本の体質、なにも教育界に限ったことではありません。といいますか、現産業界のほうが 一段と際立っていると思います。今年になって大幅赤字をもたらしながら、既定路線といわんばかりになんの迷いもなく、社長から会長に就任するトップが続出しました
トップ自身の身の施し方・進退が、この有様ですから、会社いや日本の至る所に似たような曖昧体質がはびこっているとしてもなんら不思議はありません。

今回の中学生の自殺問題を引き起こしたような社会体質、それを先導しているという想像力が日本企業のトップに爪の先でも有るのでしょうか?  
そんな繊細な神経は持ち合わせていないからこそ、傾社・傾国 も他責(円高やリーマンショック云々)と上の空なのでしょうね。

結果として赤字に陥ったとしてもそれは状況次第でありうること、それよりもその結果を受けて 毅然と納得性のある進退を選択するトップであってほしかったと思っています、日本社会のためにも。




15 Jul

産業構造審議会新産業構造部会‐報告書: 経済社会ビジョン「成熟」と「多様性」を力に~価格競争から価値創造経済へ~

産業構造審議会新産業構造部会が先月に報告書を発行しています。具体的かつ有効な提言にはつながっていません(?)が、参考に一読されるのも良いかと思います。

[現状認識]
■我が国は、少子高齢化で潜在成長率が低下する中で、縮小連鎖が継続する「やせ我慢」の経済。名目値で所得や売上が伸びず閉塞感。
■付加価値の創出・拡大に転換しない限り、「縮小連鎖・じり貧」シナリオからは抜け出せない

[提言]
経済社会ビジョンを実現するための「攻め」の経済産業政策
■ 第1の柱: 「価値創造」を通じた潜在内需の掘り起こしとグローバル市場獲得 
■ 第2の柱: 「多様な人的資本」による「価値創造」の実現 

 平成24年6月15日報告書 経済社会ビジョン「成熟」と「多様性」を力に~価格競争から価値創造経済へ~  
 



8 Jul

『鴻海(ホンハイ)と経営者像』大前研一さんメルマガを参考に

大前研一さんメルマガではじめてわかったのですが、「シャープディスプレイプロダクト」について、大日本印刷と凸版印刷による出資が遅れると発表したようです。
鴻海(ホンハイ)提携による再建に出足から暗雲が立ち込めているようです。前の独り言でも述べましたが、都合が良いように「シャープが利用されるだけ」という指摘を大前研一さんも同様にされており、 大日本印刷と凸版印刷もその恐れを徹底的にシュミレーションしているものと思われます。

数ヶ月前シャープが鴻海と提携を発表した際、郭台銘会長の性格を考えると、「提携」ではなく「買収」であり、都合が良いように「シャープが利用されるだけ」になるかも知れないから 注意をしたほうが良いと私は述べましたが、今も同じ気持ちです。
液晶パネルの主力工場である堺工場の運営子会社 「シャープディスプレイプロダクト」について、大日本印刷と凸版印刷による出資が遅れると発表しています。 事務手続きの問題もあるのでしょうが、おそらく鴻海の存在が影響していると思います。
大日本印刷と凸版印刷もシャープが相手だと思っていたのに、 急に郭台銘会長が登場したのです。
出資が遅れてしまうのも当たり前です。


金の力をフルに生かして美味しいところを持って行くしたたかな 鴻海・郭台銘会長、 シャープの堺工場運営子会社への出資のタイミングが遅れているようです。意図的に遅らせているのかなんらかの事情があるのかわかりませんが、"えさ"をちらつかせて交渉を有利に進めようと考えているのではないかと思います。

シャープの株価は下落してきていて、数ヶ月前鴻海と提携時に7000億円を割り込んだ時価総額は、6月29日時点で4400億円になってしまいました。
シャープの堺工場運営子会社への鴻海の出資予定は660億円ですが、未だに4分の1しか支払われていません。
このままシャープの株価が下がり続ければ、運営子会社への投資資金をシャープ株そのものの購入に充てることで、自然と持ち株比率を15%、30%、40%と上げていくのを狙っているのではとさえ勘ぐってしまいます。


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25 Jun

シャープとホンハイの提携について思う

ホンハイは、外部委託を請け負う単なる組立屋からその上流にある素材や装置、先端技術を取り込みあわよくばその先にサムソンを捕らえ業界の盟主になることを目論んでいます。
その第一幕としてホンハイは台湾液晶メーカーCMO買収をしました。CMOを傘下に置く奇美グループの会長は、そのホンハイ董事長郭台銘(テリー・グオ)を評して現代のチンギスハンと讃えましたが、そのCMO買収の成果は思惑通りに上がっているとは思えません。
今までCMOがシェアを握っていたモニターや液晶テレピの収益が低迷しパネル価格も低飛行、スマートフォンやタブレットといった新事業への展開も技術課題が障害となりうまく進展していません。
ホンハイの強みである優良顧客からの性能要求は厳しく、CMOのパネルを使えないでいるようです。基盤の脆弱なCMOの開発・製造が足かせとなっているのでしょう。
シャープの買収に走った背景には、この技術力の乏しさを補完しないと工場を持っただけで宝の持ち腐れになるといった背景があります。
そのためホンハイにとっては、別に提携相手はシャープでなくても良かったわけで、他の日本の液晶メーカーである日立ディスプレイやTMDにも提携話を持ちかけていました
シャープも技術の流出を恐れる一方、資金援助は欲しい、という板ばさみでギリギリの提携交渉をしたものと思われます。

そこに両社の思惑の違いがあらわれます。"サムソンを打ち負かし盟主にならんとするホンハイ"と"金は欲しいが技術やノウハウは乗っ取られたくないシャープ"、交渉がギクシャクするのもやむを得ません。




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3 May

【管理人の独り言】「クラウド」を読み終えて、企業の成功体験と戦略について思う

この連休中、小池良次著「クラウド」を読みここ数年のクラウドビジネスの進展の原点を振り返ることができました。この著書が2009年の発刊、今から三年前ですが現状のクラウドコンピューティング(氏はクラウドイノベーションがよりふさわしいと述べている)の発展を見事に予見している名著だと思いました。

その中で、日米の企業の戦略について取り上げている記述がありました。

"一般的に日本企業は競争のない市場にはひどく鈍感だ。逆に米国企業は競争のない市場には大きな関心を抱く。クラウドビジネス熱の広がりはこの特徴をよく表している。" 



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