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Flat Panel TV and Display World + Solar Power beyond

薄型テレビと関連する液晶・有機EL・プラズマ技術、業界企業そして市場トレンド情報を掲載していきます。 このブログで激しい市場の動きに追随できます。---- Since Nov.2004

材料

10 Oct

TV用偏光板の製品動向

LCDTV用偏光板は、これまで光学性能を中心とした競争が繰り広げられてきたが、2012年に入り薄型化が大きな競争要因となっている。偏光板の薄型化要求は、パネルメーカーがTV用パネルで0.5t(0.5mm)のガラス基板の採用を増やしたことが背景である。
3D用FPR(Film Patterned Retarder)採用時における上下視野角の確保、またガラス基板のコストダウンなどを狙って、8.5世代ラインなどでも0.5tのガラス基板を採用するケースが増えている。しかし、0.5tの採用により、偏光板のベンディング(反り)がガラス基板を圧迫するようになり、LCDモジュール工程での歩留まり低下が発生、偏光板側でも対策が必要となった。



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10 Oct

反射防止フィルム市場・業界・技術動向

反射防止フィルム市場では、2010年からLCD-TV分野において「低ヘイズAG vs.クリアLR」の戦いが表面化しましたが、価格競争力の高い低ヘイズAGが勝ち残った上、2011~2012年にかけて、ヘイズ値5未満の超低ヘイズAGの採用が本格化しました。
2012年は、こうした動きの一方で、低価格なAG・LRが採用される可能性も生じています。一方、PDP分野ではPDP-TV市場の縮小に加え、低コスト化を推進するユーザーからAS-HCを要求する声が強くなりましたが、プレイヤーが少なくなったことで、反射防止フィルムメーカーの中にはPDP用途において「残存者利益が確保しやすくなった」との見方を示すところもあります。これらのボリュームゾーンに加え、2010年より、タッチパネル向けの需要が増大している他、2013年からOLED-TV用途の需要拡大が本格化する兆しが高まっています。



28 Sep

変革期を迎えたタッチパネル業界

米Appleの「iPhone」の登場以降、タッチパネルは静電容量方式が中心となり、市場が拡大しています。このような中、使用部材にも変化が現れようとしています。これまで、静電容量式タッチパネルのセンサ部材はガラス基板が主流でしたが、コスト低減が限界に差し掛かりつつあり、フィルム基板に変わると言われています。今年秋以降に発売される次世代iPhoneでも、フィルム基板を採用するという噂が流れています。
フィルム基板は、ロールtoロール生産方式などで、ガラス基板より効率的に生産できるなど、さらなるコスト低減の可能性を秘めていることからも注目されています。一方で、タッチセンサに使われる透明導電フィルムは、ITOが今も主流ですが、抵抗値が高いなど性能面で課題があり、ナノAgインクを使ったフィルムが実用化間近まで迫りつつあるそうです。また、50型前後の大型ディスプレイやデジタルサイネージには大型タッチパネルが採用されるようになってきました。大型では、数点検出のマルチタッチ技術が必須になるため各社が開発に凌ぎを削っています。



24 Sep

2012年偏光板市場トレンド アクリルフィルム採用動向

LCD用偏光板は、PVAフィルムにヨウ素を吸着・配向させることで偏光機能を持たせる。PVAフィルムをLCDセルに貼り合わせる際に使用される保護フィルムとしてはTACフィルムが主流であるが、2012年下期より保護フィルム用途にアクリルフィルムを採用した偏光板が登場する。

アクリルフィルム採用の背景には、偏光板の薄型化要求が挙げられる。アクリルフィルムはIPS用の0(ゼロ)位相差フィルムとして、40μm以下のフィルムが既に製品化されている。薄膜アクリルフィルムを保護フィルムにも採用することで、偏光板の薄型化に大きく寄与することが可能となる。

偏光板に使用するアクリルフィルムには、通常の光学用アクリル(PMMA)フィルムよりも薄膜でありながら、TACと同等の柔軟性を確保することが求められる。そのため、大手偏光板メーカーでは、数年前から偏光板用に適したアクリルフィルムの研究開発を行ってきた。すでに一部のメーカーは製膜・延伸などの製造技術を確立しており、2012年末からPVA保護用途でのアクリルフィルムの出荷を開始する予定である。




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21 Sep

補償フィルムとTAC/アクリルフィルム

2011年のPVA 保護フィルム市場は面積ベースで7億4千万m2となり、今年は8億m2以上になると予測される。ベースフィルム別に分類すると、TACフィルムが7億5千万m2 (91%)で最も占有率が高く、COPフィルムが4千万m2 (5%)、アクリルフィルムが2千4百万m2 (3%)になると予想される。
金額ベースでは、今年のTN用補償フィルム・ワイドビュー市場の縮小や、フィルムメーカーの競争によ る価格下落のため、去年3,310億円の市場より若干減少した3,260億円 の市場を形成すると予測される。このうち、TACフィルムが約3,000億円規模を占めると見られる。
今年はPVAとPVA関連のフィルム陣営に大きな変化が起こると見られる。特に各メーカーがPVA-less、TAC-less実現の取り組みを推進させている。これは、LCD史上でも、フィルム開発や新たなフィルム/構成が最も活発な時期にあると言える。
特に様々な組み合わせの偏光板が登場しており、薄型ソリューションに関するニーズも従来以上に高まっている。この背景には ①材料費の削減、 ②タブレットPC/スマートフォンの登場、③富士フイルム独占からの回避などのニーズが挙げられる。


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21 Sep

反射防止フィルム市場・技術動向

反射防止フィルム市場では、2010年からLCD-TV分野において「低ヘイズAG vs. クリアLR」の戦いが表面化しましたが、価格競争力の高い低ヘイズAGが勝ち残った上、2011~2012年にかけて、ヘイズ値5未満の超低ヘイズAGの採用が本格化しました。
2012年は、こうした動きの一方で、低価格なAG・LRが採用される可能性も生じています。一方、PDP分野ではPDP-TV市場の縮小に加え、低コスト化を推進するユーザーからAS-HCを要求する声が強くなりましたが、プレイヤーが少なくなったことで、反射防止フィルムメーカーの中にはPDP用途において「残存者利益が確保しやすくなった」との見方を示すところもあります。これらのボリュームゾーンに加え、2010年より、タッチパネル向けの需要が増大している他、2013年からOLED-TV用途の需要拡大が本格化する兆しが高まっています。


15 Sep

有機EL長寿命化の鍵となるか、NHKが赤色発光材料を開発

NHKは2012年9月、従来に比べて低消費電力かつ長寿命の赤色発光有機EL素子を開発したと発表した。30.3lm/W(ルーメン/ワット)の最大電力効率と、1万5000時間の連続駆動寿命を実現しているという。 Continue to full article

12 Sep

コーニング、台湾ITRIとウルトラスリム フレキシブルグラス ロール•ツー•ロールプロセス共同開発

コーニングの子会社コーニングディスプレイテクノロジー(コーニング、台湾)は、超薄型フレキシブルガラスのロール•ツー•ロールプロセスを台湾 ITRIと共同開発すると発表した。
コーニングは、Touch Taiwan 2012で大型コーニング「Willow Glass」,コーニングゴリラ2、イーグルXGスリム、コーニングロータスガラスなどを発表した。



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9 Sep

携帯向けフィルムの薄さ半分以下に JXエネが新技術

JX日鉱日石エネルギーは携帯電話向けの光学フィルムを半分以下に薄くする技術を確立した。光学フィルムは携帯端末の液晶画面の傾きに応じ色や濃淡の変化を補正する偏光板に使われ、メーカーが加工しやすくなる。スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の普及を追い風に2015年度の販売量を現状の3.5倍の300万平方メートルに引き上げる。

 JXエネルギーは新技術を活用した新型フィルムの生産・出荷を始めた。新型は従来は合計約50マイクロ(マイクロは100万分の1)メートルだった厚みを約20マイクロメートルまで薄くした。



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8 Sep

偏光板市場、2014年からアクリル採用が急速に増加 -2016年のシェアは20%に達する-

スマートフォンやタブレットPC市場が成長し、薄型ソリューションへの要求が高まっている。これにより、薄型PVAの採用やTACフィルムの代替など、偏光板にも組み合わせの変形が登場する中で、特に薄型アクリルフィルムの採用が始まっている。IHS Displaybank が最近発刊した 「偏光板と部材フィルム産業の動向分析」レポートによると、アクリルフィルムは、2014年から本格的な成長が予想され、2016年にはプレーンTACフィルム(補償フィルムを除くPVA保護フィルム)と補償フィルムの市場でも約20%のシェアを占めると見られる。

アクリルフィルムは、これまでIPS用偏光板補償フィルムのZ-TAC一体フィルムに採用されてきたが、最近では、プレーンTACフィルムを代替する動きも出てきた。すでにタブレットPCなどの中小型アプリケーションに採用され始め、来年にはアクリル表面処理の登場も期待される。



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