27日の韓国・ソウルの株式市場で、韓国サムスン電子の株価が一時、前週末終値比8%安の117万3千ウォン(約8万1200円)まで下落した。終値は7・45%安の118万ウォン。
米連邦地裁で24日、サムスンが米アップルの一部特許を侵害したとして約10億5千万ドル(約826億円)の賠償を命じる評決が出たのを受け、売りが拡大した。
評決はスマートフォンの操作性やデザインなど幅広い分野でアップルの訴えをほぼ全面的に認めた内容で、サムスンは業績のけん引役であるスマートフォン戦略の見直しを迫られる。韓国の証券関係者は「近く出る判決が評決と大きく変わらなければ影響はさらに広がるだろう」と分析した。
両社は日本でも争っており、東京地裁は31日の中間判決で特許侵害の有無について判断を下す。