Googleの新型タブレット「Nexus 7」の出足が好調だ。ディスプレイサイズは、先行してヒット商品となったAmazonの「Kindle Fire」と同じく7インチ。9.7インチの「iPad」で首位に立つAppleに対して、小型版の投入を強いる圧力が高まっている。そのNexus 7を分解したところ、他社のタブレットでは見慣れない台湾ベンダーの部品が見つかった。
Googleは2012年6月27日に、同社の開発者向けイベント「Google I/O」において、Googleブランドのタブレット「Nexus 7」を発表した。販売価格は199米ドルで、Kindle Fireと真っ向から勝負することになる。iPadを競合とする他のタブレットメーカーは、Android OSの中でも特にバージョン3.0(コードネーム:Honeycomb)を長期間にわたって採用してきた。一方でGoogleのNexus 7は、最新バージョンのAndroid 4.1(開発コードネーム:Jelly Bean)を搭載する。


 Nexus 7は、Kindle Fireと同じく、他社のタブレットに匹敵する性能を備えるとともに、Googleが運営するWebサイト「Google Play」(旧称:Android Market)からアプリや映画、ゲームなどの幅広いコンテンツを入手できるという強みを持つ。7インチのディスプレイと、NVIDIAのクアッドコアプロセッサ「Tegra 3」を採用する。また、1GバイトのRAMを搭載し、ストレージについては最大16Gバイトのモデルを用意している。製造は台湾のASUSが担当する。