東レは欧州で産業用太陽電池の出力が低下する「PID現象」が相次いで起きていることを受け、瀬田工場(大津市)内にある環境・エネルギー開発センターに独自の評価設備を導入した。同社は太陽電池向け保護フィルム(バックシート)を手がけており、第三者機関の活用だけでなく自社でもPID現象に関するデータを取れるようにした。データを自社製品の品質保証に役立てるほか、製品開発などにも生かす。



 PIDは高温多湿の環境で高電圧が流れるとモジュール回路内に電流漏れが発生し、出力が落ちる現象。東レの評価設備は電圧をかけながら湿度を上げ、バックシートや開発中の封止材を利用したモジュール全体で評価する。
 PID現象をモジュールの問題と捉える素材メーカーもある中、東レは自社製品だけではなく全体で何が起きているのかといったメカニズムを解析する。同データを自社の製品開発、販売にも活用。