世界の太陽電池生産量の約半分を中国・台湾の企業による安価なSi系太陽電池が占めるようになりましたが、Cu(In,Ga)Se2(CIGS,CIS)太陽電池は、材料が持つポテンシャルは非常に高いことが実証されているものの、普及に至っていないのが現状です。これは、容易に「早く・安く・簡単に」作製することが困難なことに起因するものです
が、これらの課題は欠点である反面、今後アジア諸国が安価でシンプルなCIGS太陽電池を作製するにあたり、太陽電池の製造・販売ではなく、新規材料開発やプロセスの提案など、日本企業にとって、逆にビジネスチャンスが広がることを意味します。
このような材料系の開発を伴う他国では簡単にまねのできない分野で、スピード感とともに力強い開発を進めることが将来の日本にとって大変重要と考えます。