2011年度連結決算が電機各社から出揃った。
 電機大手8社(日立製作所、パナソニック、ソニー、東芝、富士通、三菱電機、NEC、シャープ)の最終損益は、合計で1兆1,394億円の赤字。前年の3,775億円の黒字から1兆5,000億円規模も悪化した状況だ。
 この背景には、グローバルでの景気低迷や、長引く超円高の影響、東日本大震災やタイ洪水被害の影響、そして構造改革費用の影響などがあるが、テレビ事業の悪化が赤字に直結していることが見逃せない。
 パナソニックやソニーでは1,000億円規模の赤字をテレビ事業で計上。東芝も500億円規模の赤字が出ているからだ。
 各社の決算を通じて、テレビ事業の現状を俯瞰してみたい。

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