中国江蘇省昆山市台弁から6日に得た情報では、電子機器の富士康(フォックスコン)集団は2011年以降、液晶など光電製品製造業を江蘇省昆山市に移転し、生産ラインを9本構築する。(続報...予定)

その一方で、対ベトナム投資が依然として停滞している。


2007~12年に50億米ドル(約4,090億円)を投じる計画を打ち出していたが、これまでに実現したのは一部にとどまっている。
同社は07年、北部バクニン省、バクザン省、ビンフック省、ハイフォン市、中南部ビンディン省、ホーチミン市の6省市のハイテク工業都市開発事業に5年間で50億米ドルの投資を行うことで、計画投資省と合意した。しかし、こうした都市開発では進展がなく、現在はバクザン省とバクニン省で工場を2カ所ずつ操業しているだけだ。
バクニン省工業団地管理委員会のゴー・シー・ビック委員長は、「フォックスコンは世界不況を理由に何度も計画延期を打診してきたが、結局は遂行する資金がないだけだ」と断じた。投資計画を認可した各省市のフォックスコンに対する期待も薄れているという。
当初、フォックスコンによる投資はベトナムを世界的なサプライチェーン(調達・供給網)に組み込むと見込まれていた。しかし最近、同社はベトナム以外での投資を進めるとの情報が相次いでいる。
同社は昨年4月、向こう5年間でブラジルに120億米ドルの大型投資を行う計画を発表。昨年末には、中国での生産拡大に10億米ドル以上を投じると同国メディアが報じており、対ベトナム投資の実施を疑う声が強まっている。