再生可能エネルギーの一つとして注目集めている太陽光発電。そのシステムの中核となるのが、太陽電池(PV)セル/モジュール。PVセル/モジュール市場は、2009年の停滞から2010年には回復が進んだ。2011年については、太陽光発電システムの設置は、ドイツとイタリアの電力買取制度の変更や、ギリシャやイタリア、スペインの財務危機、ユーロ安の影響などにより、成長ペースは鈍化するものの、太陽光発電が原子力の代替エネルギーとして期待されていることから、再度、需要が加速されることが見込まれている。
 このような成長性のため、参入企業が増加、企業間の競争が激化、PVセル/モジュールの価格が低下している。しかし、価格低下が需要拡大につながり、市場を引き上げるものとみられている。
 需要拡大に対応するため、参入各社は生産能力を増強を加速、中国、ドイツなどを中心に新工場の建設も過熱している。一方、太陽光から電気への効率を高めたり、軽量化、柔軟性といった特徴をもった製品を可能にするため、新しいPVセル/モジュールの開発、製造も進められている。シリコン結晶だけでなく、CIGSやCdTeなどの化合物を利用した薄膜型、色素増感型などの開発が進んでおり、これらの製品により事業化、新規参入を図る企業も増加している。



また、従来からの企業に加えて、大手のエレクトロニクス・メーカ、さらに石油・ガスといったエネルギー企業、化学・材料企業、自動車企業といった異業種からの参加も活発化している。これらの企業では資金力、組織、販路などどがしっかりしていることもあり、参入段階で大規模に展開するところも多い。これに対して、投資ファンドや金融機関の支援を受けて、参入を図るベンチャー企業も続々と起業されている。その一方、期待ほど需要、市場が拡大しないことから、撤退する企業も後を絶たない。
 このように太陽電池産業、PVセル/モジュール産業は急速な拡大、ダイナミックな業界構造の変化を見せている。
 本レポートでは、世界の主要PVセル・モジュール企業100社以上の工場情報、投資計画の情報を集約。さらに400社以上の企業概要、生産能力、工場計画などの事業動向も統合し、関連500社以上の企業情報、製品の特徴などをまとめている。
 売上高、生産能力、生産量の推移、生産工場の動向、新しい工場計画・投資戦略、工場・ラインの売買などの最新の工場ライン戦略、投資戦略の情報をレポートしている。さらに400社以上の企業概要、生産能力、工場計画などの事業動向も統合し、関連500社以上の企業情報をまとめている。
 世界の太陽電池セル/モジュール工場について、生産品目、生産能力、設備投資額、住所、連絡先などのデータを集約している(工場により記述のないデータ項目を含む)。掲載工場数は500以上に達している。