サムスン電子とLG電子が来年初めに開かれる「CES 2012」にOLED(有機発光ダイオード)の大型TVを出品し、大型OLED TV時代が到来する見通しだ。
OLED TVの公式発売時期も当初の業界予想よりも速まり、第2四半期と予測されている。 TV市場にとって"ビッグイベント"オリンピック(ロンドン開催)の7月末開幕に先立って、製品競争が本格化する見通しだ。また、Appleが構想しているTVは、OLED画面を採用する見通しで、韓国メーカーが一足早く対応する可能性が大きい。
OLED TVは、LCD製品に比べ応答速度が速く、コントラストと色彩度が高い次世代の夢のTVと呼ばれる。バックライトがないため、TVの厚さは、今最も薄い3㎝の半分近くに減らすことができる。小型画面にのみ採用されてきた技術をTVのような、大画面に採用することが新しい競争力になる。
サムスン電子のTVには、SMD(サムスンモバイルディスプレイ)が開発を完了した55インチのAM OLEDパネルが搭載される予定だ。サムスンはすでに3色の発光を利用したRGB方式のOLED TVの試作品を、今月初めに器興(キフン)工場で行われたサムスンの技術戦で披露した。サムスン電子が"CES 2012"で最優秀技術革新賞を受ける予定製品のうち、詳細な内容を公開していないアイテムも55インチのOLED TVが有力だ。
LG電子はLG Displayが開発した55インチのパネルを搭載したOLED TVだ。 LG電子のTVは、サムスンRGB方式とは違い、"白色OLED"方式を採用している。薄膜トランジスタ基板に有機物を蒸着して白色OLEDを作り、その上にカラーフィルタで画面を構成する方式だ。
業界関係者は「 RGB方式は3色光源を使用して、色彩が優れていて、白色OLEDは、相対的に生産が容易で安価という長所がある」とし、「 OLED TVの方式に関しても、今年の初めに3Dの方式を巡って企業間の技術攻防戦が再燃される」と想定している。