「Padfone」は、4.3インチ大画面のスマートフォンを、10インチタブレットPCの裏面のドックに収納して一体的に使うことができる変わり 種だ。スマートフォンのコンテンツを瞬時に大きく表示して、より見やすく、使いやすくできる「ダイナミック・ディスプレイ・スイッチ」機能を最大の特徴と する。
ワイズリサーチの大槻智洋チーフアナリストによると、同機はタブレットPCとスマートフォンで個別に通信回線の契約を行う必要が なく、SIMカード1枚で済むため、通信料金を抑制できるメリットがある。また、▽タブレットPC内蔵の大型電池から充電できるため、スマートフォンの電 池寿命を延ばせる▽ユーザーデータをスマートフォンとタブレットPCの間で同期したり、タブレット側に集約できる──点も魅力だ。
OS(基本ソフト)はグーグルの「アンドロイド」で、販売価格は公表されていない。31日付電子時報によると、スマートフォン向けとタブレットPC向けを 統合したアンドロイドの次期バージョン「Ice Cream Sandwich」が採用され、販売価格は799〜1,000米ドルと予測されている。受託メーカーは未定だが、鴻海科技集団(フォックスコン)か和碩聯 合科技(ペガトロン)の可能性が濃厚だ。
流通業者によると、「iPad2」以外の他社タブレットPCの主流価格帯499〜599米ドルに比べ高価格の設定だ。ただ、タブレットPCとスマートフォンの販売台数を同時に引き上げる効果も期待できる。
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