米国のベンチャー企業であるOutfit7社(同社のWebサイト)は、スマートフォンやタブレット端末向けにユーザーの声をキャラクターが話すアプリケーション「Talking Friends」を手掛ける。2010年7月に公開して以来、ダウンロード数は4500万を超えているという。今後は対象の端末をネット・テレビにまで広げる方針だ。Outfit7社、Chief Marketing OfficerのPaul Baldwin氏に聞いた。(聞き手はPhil Keys=シリコンバレー支局)。

――Outfit7のアプリの特徴を教えてください。

Baldwin氏:現在提供されている多くのアプリケーションは、ユーザーにただ一つの体験を提供している。こうしたアプリは、ユーザーからの関心をすぐに失って、市場から早く消えてしまう傾向にある。これに対して、テレビや本、映画といった既存メディアでの成功例を見ると、キャラクターを利用するコンテンツは比較的寿命が長い傾向にある。そこで我々、現在までに11個のキャラクターを使ったアプリを開発した。

Talking Friendsの主な特徴は、ユーザーが端末に話しかけるとキャラクターが何らかの動作をしながらその声で話すことだ。タッチ・タイプのユーザー・インターフェースを利用し、キャラクターを触ると笑ったり、かわいらしい音を発する機能もある。