凸版印刷が中国・江蘇省昆山市に進出する。台湾にある友達光電(AUO)との合弁会社を通じて、パネルの基幹部品であるカラーフィルター(CF)の生産子会社を来年をめどに設立し、友達の新工場内に生産ラインを導入する。友達の第7.5世代工場建設計画が台湾当局の認可を受けたことで、今後サプライヤーの進出が本格化しそうだ。

台湾AU Optronics(AUO)は中国昆山市Kunshanに新設する第7.5世代(7.5G)TFT-LCD工場での量産を早ければ2012年末までに開始するという。当初の生産能力は月産9万シートで、市況に応じて拡張する方針。すでに台湾経済部(MOEA)から正式承認を得ており、中国政府によるさらなる評価が必要だがそれは大きな問題ではないという。一方、韓国政府の強力なバックアップにより、韓国LG Displayが中国Guangdongに第8.5世代(8.5G)工場を設立する計画に対して、台湾でもこうした政府による支援が必要としている。