中国BOE Technologyが、中国初の第6世代(6G、基板サイズ1,500×1,850mm)LCDパネルラインで本格量産を開始した。
合肥(Hefei)に位置する同ラインへの総投資額は175億人民元(約2,107億円)で、生産品目は37インチ以下のTV/モニター用パネル、生産能力は月産3万シート(ガラス基板投入ベース)。
今後、世界5位のパネルメーカーを目指し、同ラインの生産能力を同9万シートに引き上げる計画である。
また、BOEは6Gラインだけではなく、中国・成都(Chengdu)で稼働中の第4.5世代(4.5G、同730×920mm)ラインについても、生産能力を現在の月産3万シート(同)から2011年第3四半期には同4万5,000シート(同)に増強する他、同じく2011年第3四半期中に、第8世代(8G、同2,200×2,500mmクラス)ラインでも量産を開始し、2013年までに生産能力を月産12万シート(同)とする考え。
これらにより、BOEのパネル生産量は、面積ベースで2009年は156km2だったが2010年は246km2に増加し、2011年は588km2、2013年には1,080km2となり、出荷枚数ベースでも、2010年の1,520万枚から2011年は2,950万枚、2012年は4,250万枚、2013年は5,340万枚と急拡大していく見通しである。
なお、今回の6Gラインの量産稼動にともない、韓国Samsung Electronicsをはじめ、中国のLenovoやKonka、Hisense、TPV Technology、Changhong、米Hewlett-Packard(HP)、トルコVestelなど約30社がBOEからパネル調達を決定したという。