iPadのヒットにより、タッチパネルを全面に搭載したスレートPC/スマートブックの需要規模が急速に拡大している。スレートPC向けのタッチパネルセンサの方式は、Appleの活躍と共に、抵抗膜方式から静電容量式に大きくシフトしつつある。
ガラス基板を用いた静電容量タッチパネルセンサは、LCDやカラーフィルター形成と同様にITOパターニング技術が必要であることから、 LCDやカラーフィルターメーカーの参入も相次いでいる。Appleにタッチパネルを供給している台湾Wintek.Corp.(勝華科技)は、タッチパネルモジュール生産のみでなくその川上の ITOコーテング技術を持ち、 ITOガラス生産を行なうことが出来数少ないメーカーである。
さらに、次世代のタッチパネルセンサ方式研究開発が盛んになってきた。日系メーカーではシャープが 3年前から液晶パネル画素内にフォトダイオードを埋め込む2点検出ポイント光学式の4.3"パネルを開発中である。またNEC液晶テクノロジーは、現行のIPS液晶パネルの表面に静電容量式タッチパネルセンサを一体化する1点検出ポイント方式の3.5"を発表した。
一方、韓国Samsung Electoronicsは、液晶パネル背面にセンサを置き、画面から出た光を指が反射したものを検出する10点検出ポイント方式の24"パネルを発表した。韓国 LG Display Co.,Ltd は液晶パネル表面に投影型静電容量式パネルを一体にした検出ポイント2点方式の13.3"パネルを発表した。
この波を受け、現在のペンタッチ方式が主流であるE-Book端末にも、マルチタッチが可能なタッチパネルセンサ機能が検討されている。各社はiPad並みのレスポンスを目標に開発を行なっているが、反射型であるE-Paperでの製品化には、画質・応答速度などの向上に時間が必要である。