IPSアルファテクノロジは,同社の関連会社である「IPSアルファテクノロジ姫路」が建設した第8世代基板対応のTFT液晶パネル工場において,パネルの量産を開始した。2010年7月としていた量産開始時期を3カ月前倒しした。5月から主にパナソニック向けに,32型と42型の液晶パネルを出荷する。

 同工場は,パナソニックが投資額を全額負担して建設された。当初の予定では,2010年1月に量産を開始する予定だったが,その後,2010年7月に延期されていた。

 今回,量産を開始したのは,32型換算で40万5000枚/月のパネル生産能力を持つ第1期分のラインである。2010年中に同81万枚/月まで増強する計画である。同工場の第8世代のガラス基板からは32型パネルを18枚,42型パネルを8枚取ることができる。生産性を向上するための工夫として,例えば,露光プロセスの処理回数を削減したとする。