LCD用ガラス基板の供給量が、再び需要に追い付かない状況に陥っている。
DIGITIMESが報じた。
特に不足感が著しいのは第5世代(5G、基板サイズ1,100×1,300mmクラス)用だが、全体では約10%の供給不足となっている。
ガラス基板メーカーは、2008年後半の世界同時不況によるLCDパネル需要の急減速により、溶鉱炉を停止するなど生産調整を実施。
その後、2009年初頭からパネルの需要は急回復したが、溶鉱炉は再稼働に時間が必要で、さらに2009年8月に米Corningの静岡工場が地震の発生で一時稼働停止に追い込まれたことなどから需要に対応しきれず、2009年第2四半期から第3四半期にかけて大幅な供給不足を招いた経緯がある。現在も旺盛なパネル需要が続いている上、ガラス基板メーカーは需要がピークに達する2010年第3四半期に備え在庫確保に動いているため、再び需要に応えきれなくなっているという。