2009年Q3の大型LCD用ドライバ数量規模は、月当たり4億7,000万個であった。前四半期の約4億900万個から大幅に拡大している。Q3は中国市場向けなどを中心にLCDTV市場が順調であったことや、PC用パネル市場も夏場まで堅調に推移したことから、ドライバ数量も拡大した。
韓国パネルメーカーでPCパネルのゲートレス化が進み、ゲートドライバ需要が大きく減少すること、モニター用パネルの生産が夏場以降徐々にピークアウトしていることなどから、09年Q3はドライバ出荷のピークとなる見通しである。
09年Q3のドライバICマーケットシェアは、Samsung Electronicsが19.5%でトップとなっている。次いでHimaxが14.2%、Novatek 13.3%、NECエレクトロニクス 11.2%と続いている。
2008年Q4の市況悪化以降、大型TFTLCD市場では、ウォン安によりコスト面で優位にあるSamsung Electronics、LG Displayの2社が台湾勢を圧倒する構図となっている。
ドライバ市場ではパネル市場のパワーバランスに連動する形で、Samsung Electronicsがシェアを拡大し、Novatek、Himaxなどの台湾勢やNECエレクトロニクスに差をつけている。