液晶パネル用バックライト・メーカーの日本ライツと,同社のバックライトを製造するライツラインの2社は,11月20日に東京地方裁判所へ民事再生法の適用を申請し,同日保全命令と監督命令を受けた。負債額は,日本ライツが約112億8700万円,ライツラインが約23億8900万円で,2社合計で約136億7600万円。

日本ライツは,1967年12月設立の液晶用バックライト・メーカーの大手。LEDバックライトや大型CCFL(冷陰極管)バックライトの開発,製造をしていた。1995年,鳥取県に大型液晶用バックライトの製造工場を建設。その後も生産能力の増強を進め,2004年には中国工場を本格稼働させた。なお,鳥取工場は,2007年にライツラインとして分社化されていた。 
 
帝国データバンクによると,日本ライツは,2005年9月期に年売上高として約310億円を計上していた。しかし,2007年末からの半導体不況により,2008年9月期の年売上高は約235億円に減少。さらに2008年10月以降は,世界的な景気低迷の影響を受けて顧客である液晶パネル・メーカーが生産調整をしたことで,受注が急速に落ち込んだ。その後も月商約16億?17億円にとどまるなど,受注環境に回復の兆しは見えず,自主再建を断念したという。