凸版印刷は,大阪府堺市にシャープが建設する第10世代の液晶工場「21世紀型コンビナート」に,カラー・フィルタ工場を建設することを決定した。

 シャープは,技術や価格の競争力を高めるために,ガラス基板やカラー・フィルタなどの部材や装置,ガス・電気といったインフラ関連の企業を同じ敷地に誘致する考えを示していた。これに,凸版印刷が応じた格好である。21世紀型コンビナート内のカラー・フィルタ工場は,既に誘致が発表されている大日本印刷に続き2社目となる。

 凸版印刷の投資額は約420億円。生産能力は最大で月産3万6000シートである。工程,設備,材料,建築など,あらゆる面を精査して,投資額を最小化したという。フォトリソグラフィ方式の生産技術を導入する。2009年度中の稼働開始を目指す。