松下電器産業 社長 大坪文雄氏は1月10日、2007年度経営方針について明らかにした。
2009年度までの新しい中期計画として、これまで経営指標として扱ってきた営業利益
率/CCMを売上/ROEに変更、売上高10兆円、ROE10%を目指すことを掲げた。ただし、
営業利益率については、社内向けに8%という目標を立てている。また、中期成長戦
略の重要テーマとして、北米・欧州の主戦場をはじめ、アジア・中国市場で2桁増を
うたっている。特にBRICsとベトナムは重要なエマージング市場と位置づけ、2006年
度比で2000億円増を盛り込んだ。さらに、戦略事業である薄型TVについては、37型以
上で世界シェア25%を目指すとしており、既存の尼崎工場の隣接地に42/50型のPDPパ
ネル第5工場を建設する。投資額は2800億円、生産能力は月産100万台(42型換算)規
模。2009年5月に第1期の稼働を開始する予定。