英Plastic Logic Ltd.は,有機半導体を使ったアクティブ・マトリクス型パネルの量産工場を建設すると発表した(発表資料)。製造するパネルは,電子書籍に向けたもの。各画素を駆動するTFTに有機半導体を用いる。プラスチック基板などを用いるために,このパネルは機械的に曲げることができる。量産工場は,2008年に稼動する予定。年間で100万枚を超えるパネルの生産規模を備えるという。量産工場は,ドイツのドレスデンに設置する計画。工場設立に当たり,米Oak Investment Partners社や米Tudor Investment社などベンチャー・キャピタルから1億米ドルもの資金を調達した。

 有機TFTを使った回路部品の実用化については,2008年にかけて次々と計画されている。2007年には有機TFTを使った回路の実用化が予定されている。例えば,ドイツPolyIC GmbH & Co. KGは,有機トランジスタで組んだ13.56MHzの周波数を利用する無線タグの製品化を予定する。印刷とロール・ツー・ロールの技術を使って,無線タグを製造するという。印刷とロール・ツー・ロールを使って製造する有機エレクトロニクスについては,ドイツprinted systems GmbHがゲーム用のIDカードに向けて2006年8月に量産出荷を始めた。ただし,同社のIDカードは,有機導電膜にPEDOTを利用したキャパシタだけで構成したものであり,有機TFTは使っていない。

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